サーブという社名はSvenska Aeroplan ABの略。その名のとおり、航空機製造会社を母体とするスウェーデンの自動車メーカーだ。クルマはエアロダイナミズムを駆使したボディと航空機エンジンに端を発するターボ技術の採用が特徴で、いずれもファンから熱い支持を集めている。現在はGMの完全子会社となり、サーブ・オートモービルの名で活動。オペル車などとプラットフォームを共用化するものの、独自のエンジンや内装デザインなどで個性を主張している。将来的にはオペルと統合される計画もある。
ターボを全車採用するコンパクトスポーツセダン 初代9-3は900シリーズのビッグマイナーチェンジモデルだったため、2003(H15)年2月にデビューした2代目が実質的な初代モデルといえる。プレミアムコンパクトスポーツセダンのマーケットにサーブが初めて本格的に参入したモデルで、航空機メーカーに由来するブランドならではの高いクォリティや、ターボを採用したスポーティなパフォーマンスなどを併せもつ。ボディタイプは4ドアセダンとなり、高い空力性能を備えている。エンジンは2Lの直4が3タイプあり、2種類の低圧ターボと標準ターボとなる。ESPやCBCなど最新の安全装備が用意される。(2003.2)
プレミアムセグメントのトップを狙う戦略車 2世代目となるサーブのフラッグシップセダン。全長5008×全幅1868×全高1467mmという堂々たる3サイズが与えられた。エクステリアは、2006年に発表されたコンセプトカー『エアロX』の流れを継承し、伝統である有機的な造形の中に未来感を演出したという。エンジンは2Lと2.8LのDOHCツインスクロールターボで、組み合わされるミッションは両モデルとも6速ATとなる。駆動方式は、2L車はFFと4WDから選択が可能。2.8L車は4WDのみとなる。航空機メーカーらしいヘッドアップディスプレイや、サスペンションやステアリング、エンジン、AT、4WDシステムなどを統合制御するドライブセンスなどの最先端装備も装備された。(2011.3)
全車ターボエンジン搭載のスポーティワゴン 9-3セダンをベースにスタイリッシュでスポーティな味つけをされたステーションワゴン。ホッケーのスティックを連想させるDピラーやフロストレンズを使ったテールランプが特徴的。分割可倒式のリアシートによって多彩なシートアレンジが可能で、高い使い勝手を発揮する。エンジンは細かく分けると4機種。うち2Lが3機種で、2種類の低圧ターボと1機種の標準ターボを設定し、さらに最上級グレードのエアロには184kWを発生する2.8LのV6DOHCインタークーラー付きターボが搭載される。セントロニックの電子制御5速ATが組み合わされ、V6のエアロのみ6速ATとなる。(2005.11)
スポーツセダンの走りをオープンエアで味わえる 新世代のコンパクトスポーツセダンの9-3がベースのオープンモデル。高い剛性を確保したオープンボディや、サーブならではの高品質、優れたドライビング性能などの両立を目指して開発された。油圧制御による電動開閉式のソフトトップはわずか20秒ほどで開閉が可能で、30km/h以下であれば走行中にも開閉できる。エンジンは2Lの直4で低圧ターボと標準ターボの2種類を設定し、いずれも電子制御5速ATと組み合わされる。ハンドル位置は左右の設定がある。横転時に自動的にポップアップするリアロールバーなど、カブリオレならではの安全装備も用意されている。(2003.11)
SUVテイストを加えた4WDワゴン 2009年のジュネーブショーで発表されたサーブ初のクロスオーバーモデル。3分割された大型グリルをもつフロントフェイスや、クラムシェルと呼ばれるふっくらしたボンネットなど、現行サーブ車と共通のディテールが与えられている。前バンパー下部からホイールアーチ、サイドシル、リアアーチへと続くグレーのモールディングや、前後パンパー下に装着される、アルミスキッドパネルなど、ステーションワゴンにSUVのテイストを加えたスタイルが採用されている。駆動方式は、サーブ独自の4WDシステム「XWD(クロスホイールドライブ)」を採用。コーナリング時やウェット走行、悪路など、さまざまな路面状況で最適なグリップの実現が目指されている。(2010.9)