ユーザー車検とはクルマを所有するユーザー自らが整備および点検をし、検査場に継続検査(車検)を受けに行くというものだ。また「ユーザー車検代行会社」とはあくまでもユーザーの代理人としてユーザー車検を行ってくれる業種をいう。では実際に自らがユーザー車検を行う場合に覚えておきたい、作業の流れについて解説していこう。
1)点検整備
点検整備記録簿に書かれている点検・整備項目を順にチェックしていく。記録簿には専用のチェック記号があるのでしっかり確認して記入をしていこう。難しい作業はないが、ブレーキパッドの残量だけは、ホイールを外しブレーキディスクとキャリパーの間からその残量を確認することになるので、ジャッキアップなどの作業が必要になる。整備工場で作業を行った場合は、その工場で作成してもらうとよい。
2)検査の予約
車検を通す日が決定したら、検査場に検査の予約をする。ちなみに車検は期限1カ月前から受けられ、予約は受検日の1週間前から受け付けている。継続検査に関しては全国どこの検査場でも受けることができるので、希望日の予約がとれなかった場合には近隣エリアの検査場をあたってみるのもよい。
3)書類の用意
必要書類を用意する。書類は以下のとおり。自動車重量税納付書と印紙、継続検査申請書、自動車検査票と手数料納付書および印紙は検査場の近くにある行政書士の事務所で検査当日に入手できる。もし自動車税の納税証明書を紛失してしまっていたら、各都道府県税事務所で申請することにより再発行できる。申請時は申請者が納税者本人であることを確認できる免許証等、納税義務者以外の方が申請及び交付を受ける場合は委任状または自動車検査証、印鑑が必要になる。
4)検査受付
検査を受ける当日は、まず受付窓口に検査申請書類を提示し予約の確認と用意した各書類の内容確認を受ける。その後指示された手順で回れば良い。初めて受ける場合は、検査コースの見学もできる。
5)検査
検査は、窓口で指示された検査コース入り口に並び、それぞれの案内表示に従って、検査を受ける。落ち着いてよく指示を読み、余計な操作をしなければ検査は難なくクリアすることができるはずだ。
6)合否判定
査が終わり、合格した場合は早速、有効期間の更新をする。継続検査受付窓口に次の書類を提出して手続きを行う。
書類が受理されると、新しい自動車検査証および自動車検査標章(ステッカー)が交付されるので、まずは記載内容をよく確認し、フロントガラスの中央上部に貼り付けてあるステッカーをはがし、同じ場所に新しいステッカーを貼り付ける。これで車検を受ける行程はすべて完了となる。 ちなみに、不合格の場合は不合格項目を再度点検および整備を行い、再度検査コースに戻り検査を受けることになる。
ユーザー車検において常に意識しておきたいのは、あくまでもユーザーの責任下での検査となるということ。検査場で行う検査は、ブレーキや排気ガスなどを専用のテスターで確認する機器検査と、外部から部品の破損等を検査員が確認する目視検査などに限られており、ブレーキ内部の劣化や摩耗の確認などは行なわれない。つまり整備がきちんと行き届いている、または検査後に整備を行うことを前提に検査を行うのだ。クルマの状態を管理できていて、いつも自分のクルマは自分で整備しているというユーザーには安くて魅力的だが、大抵のユーザーは検査の前に、整備工場に整備を依頼するのが望ましいだろう。